25・6・2

 南米の、余り聞いたこともない火の国パタコニアを探検した椎名誠のドキュメンタリーである。細長いチリとアルゼンチンとの間に存在している。チリの南端、ケープタウンの近くにある。チリは日本と近いところがあるのはチリ地震は何回も津波を日本に送ってよこしているし、漁業が盛んな国らしい。確かめていないが、南アメリカで日系人がブラジル、ペルーの次に多いところだと聞いている。

 パタゴニアは2人の偉大な男によって探検、紹介された。1人は16世紀のはじめの頃、帆船でここにやって来たマゼランであり、もう1人は1832年にやって来たチャールズ・ダウィンである。マゼランの名は「マゼラン海峡」として、ダーウィンの名は「ダーウィン山脈」として残された。

 私は、寒いところは大嫌いだが、写真で見るパタゴニアの風景は異様で、素晴らしく魅力がある。

 多彩な形容詞を使う文章だが、嫌味ではない。素直に一気に読めるところがいい。