25・5・18

 富士山が今回世界遺産に登録されるようになった。永年の念願が叶って結構なことである。あれ程キレイな山は私の見た限り世界にもない。八面玲瓏、よくぞ出来たと思う。

 フジヤマ・ゲイシャガールといわれた日本の名物の後の方はなくなったようなものだが、御時勢と言うものだろうか。

 ところで、その富士山にケーブルカーをかける、という話が持ち上がっているそうである。私は、賛成でない。

 六根清浄。今でも地元が困るくらいに登山者が増えている。その上ケーブルカーで頂上に人を押し上げて何がいいだろうか、困ることが多かろう。歩いて登ることに意味があるのではないか。

 今より50年以上も前にスイスのインターラーケンに一泊して、ユングフラウヨッホに登山鉄道を昇った。よかった。

あの辺はアルプスの高い山々に囲まれている。鉄道もかなりトンネルになっていた。富士山の山脈をケーブルカーがゴンゴン動いたら外見は全くダメではないか、トンネルにするだろうか。

 どっちにしても、あの山を人工でいじることは止めたらいいと思う。

 なお、あの山の静岡、山梨の両県への帰属はどうなっているのか。まァ余計なことだが、時々気になる。