25・5・12
安部総理がアベノミックスを揚げ、金融緩和を中心とする諸施策を推めて以来、「アベノミックス」なる造語が紙面に溢れるように使われている。
先ず顕著なものは株価の回復である。私は、去年の暮頃、来年は日経平均株価は15000円まで上ると予言したが、もう達成に近く、気の早い人はもう16000円とか、甚だしい人は20000円とまで言っている。
今迄のところ金融政策を除いては大して施策は具体化していないような気がするが、そこが景気は気なのであって、「一犬虚に吠ゆれば万犬実を伝う」式のところがあるので、バブルがはじけて以来シュンとなっていた土地、ゴルフ会員権、絵などについても動きが出て来たという。
実際にどう実現の過程を辿って行くかは、よくわからない点が多いが、世の中が明るくなって行くような気がするだけでも、人はやる気が起きて来るのではなかろうか。
「人」が大切なことは無論であるが、「コンクリート」も日本ではまだまだ必要である。
自民党政権も今夏参議院戦という大事な関門を控えている。充分気を引き締めなければならない。切角、いい政策を実現しようとしても、参議院でつぶされては何もならない。