25・3・23

 南九州の漁業会社の社長から尖閣諸島周辺ではいつ中国の船にやられやしないかと思うし、大挙して漁船を出撃(?)させてくるので、危なくて出漁することを止めにした、という話で先だって聞いた。本当かと思っていたら、この21日の産経新聞に「海保、日本漁業に退避勧告」という見出しの記事を見た。

 それによれば、「沖縄県・尖閣諸島周辺の領海に中国公船が近づいた際、海上保安庁の巡視船が領海内で操業している日本の漁船に対し、領海外へ退避するよう勧告していることが20日、明らかになった。漁船の安全確保を図るための苦肉の策で、地元の漁業協同組合も巡視船の勧告に従っている。中国公船による断続的な領海侵犯で異常事態がうまれている形だ。

 さらに、中国公船は、漁船よりも大型であるため、漁船の安全が脅かされる可能性があるほか、中国公船が漁船を逮捕して尖閣周辺での「管轄権使」を既成事実化することを防ぐ狙いもある。」

 これが本当だとすれば、全く呆れた話である。こんな海上保安庁、そして政府の対応であれば、日本の漁船は尖閣諸島周辺に近ずかないようになり、中国の漁船の跳梁を指を街えて見ているばかりになる、それでいいのか。問いたい。

 そんなことをして放置していると、中国は実効支配とや何とやらを理由にして、それこそ島に軍隊を揚げてくるのではないか。そうなったら、一体どうするのか。

 ここら辺で政府が尖閣は日本の領土であることを示す嚴然たる態度をとる必要があると思う。