25.3.17

終戦直前昭和二十年八月九日不可侵条約を一方的に破棄し、八月十五日終戦後千島列島に侵入してきたソ連軍によって占領されたままの状態で今日に至っている北方四島の周辺海域には事実上入れないばかりか、現地では貝殻島周辺でコブの採取を民間ベースでロシアの許可を貰って続けている始末である。

数々の証拠と歴史的事実の揃っていて日本の領土であることを確認できる竹島は、韓国独立の象徴であるかのごとく占領されてしまっている。周辺海域で共同で入漁できることとなっている暫定水域も聞くところによれば事実上韓国漁船の張り巡らした漁網のために日本船の漁船操業は出来ないという。

片や、今頃になって俄かに声たけだけしく中国が自国領土であることを主張している尖閣諸島は、目に余る程多数の漁船の出撃(?)によって日本漁船は身の危険におびえて出漁を控えていると、最近聞いた。

いずれにしても、これらの島々が不当に脅かされているのは、わが国の今迄の出方が余りにも事なかれ主義であったことも原因ではないか、とわれわれ実情をよく知らない者は歯がみをしているのである。

たかが島というわけにはいかない。領土問題である。引き分けなどと解決を急ぐべきではない。飽くまでも正々堂々と立証をしつつ、国際的な世論にも訴えていくべきだ、と思うし、当方の防衛力の充実も必要な態勢だと思う。