25.3.17

かなり前に山田風太郎の書いたものを熱心に読んだ記憶があるが、久しぶりに、というか初めて彼について関川夏央の書いた本に接した。

関川によれば「天才老人の鋭利、健忘、瓢逸、慨嘆!おそるべき大作家」ということになっているが、正直いって、彼の山田評はまことに面白かった。二〇年も前に買ってツンどいた一冊である。

山田の著作を又読んでみたいと思った。

武林無想庵のことも出ていた。辻潤等とダダイストと言われた一人で、その娘武林イヴォンヌは戦前私の学生時代渋谷・百店軒などに出没していて会ったこともある。優れたエッセイスト山本夏彦をパリに連れて行ったのは無想庵であるという。


戦中派天才老人・山田風太郎 (ちくま文庫)/筑摩書房
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