「軍師二人」 25・3・20 織豊時代の物語を八篇ほど集めたものである。「軍師二人」とは最後の篇で後藤又兵衛と眞田幸村のことで、大阪の夏の陣の最後の攻防戦術をめぐって二人で意見の激闘を繰り返しながら、お互いにここを最後の死に場所と思い定めて相手の心中に思いを寄せるといういい話である。その他いずれも佳作。久しぶりに楽しめた。