25・3・9

 初めて読んだ海老沢泰久の作品である。一緒に北海道へ旅行しよおうと約束しながら、その日の前の晩は別の男のアパートで夜明けまでいたという女の心理。自分のしていることがよくわからないような、われわれいささか古い人間には理解し難い、でもわからないでもない若者の生き方。

 こういう世界もあるのかな、と思わせてくれた作。読んでみるものだ。