24.12.1
昔から政党の公約はあったが、時代とともに公約をやかましく採り上げて、議論をするようになった。政党は当然ある政策を揚げて行動することを要求される。近頃のように、特に今回の総選挙のように十二もの政党がそれぞれ議員の候補者を立てて選挙戦を争うようになると、誰に投票しようかと思案をする際の手掛かりはその候補者の所属する各政党の公約ではないか。
普段から公約をあげている大きな政党もあれば、急遽取り纏めた政党もある。全く抽象的なことしか並べていないような政党もある。
今、私は、それらの公約の内容について批判することは差し控えるが、真面目に検討しているなと思われるものもあるし、行き当たりバッタリ、ただ人目を引くものを書き出していると思われるものもある。
有権者はよく読んで、自分で判断をして投票行動して貰いたいと思っている。
しかし、政党が、又それに属する人が公約どおりの行動を当選後もとり続けてくれるという保証が何もない、と思われる現状なのが如何にも情けないと言わざるをえない。
「公約」あるいは「マニフェスト」という言葉でなく、近頃、「アジェンダ」という言葉をしきりに使う党の代表がいるが、アジェンダという言葉は字引きには「会議の」協議事項表を言うと書いてあって、公約などという訳はないと思うが如何。何故か耳障りでならない。