24.9.25

赤字国債発行に必要な特例公債法案が成立していないので、政府は九月分の地方交付税の支払延期など総額四兆円の規模の予算執行抑制案を決めたが、早ければ十一月末に財源が底を突く可能性があるとしている。

そもそも特例公債法を国会対策の人質みたいにして成立させない野党の遣り方がおかしいと思う。野党の反対している予算項目を仮に全部削って歳出枠を圧縮したとしても、特例公債の発行が必要なことはわかりきったことではないか。かけ引きのためのみの小細工に見えて感心しない。

しかし、どうしても野党が特例公債法に反対するなら、仕方がない、前例はないというが、法律上は可能なのだから財務省証券を発行したらよい。八月末現在で約十九兆円の発行枠が残っているというではないか。

年度末になっても特例法が成立せず、赤字国債が発行できない時は、完全に違法状態となるが、その責任は野党も追うべきものである。まさか、そうまで不条理なことはしない、と思うが。