24・8・25
テレビを見ていたら、「全日本民謡フェステバル」なる番組で、全国の民謡を次々に披露していた。男、女いずれもうまい人ばかりで久しぶりに堪能した。
私も民謡は好きで、若い頃出張の都度宴席で教えて貰った。世に転勤節と言われる民謡がある。難しくて、覚えるのに年期がかかり、ようやく唄えるようになる頃転勤となるという歌である。仙台の「さんさしぐれ」愛媛の「伊豫節」、福岡の「正調博多節」という三つを挙げる説が多い。
北海道の「正調江差追分節」、宮崎の「正調刈干切唄」なども難しいうちに入る。
比較的新しく作られて民謡の仲間入りをしている歌も少なくないが、やはり昔からの民謡は年月を経て唄い継がれた、何とも言えない味わいがある。「草津節」、「佐渡おけさ」、「浅間追分」、「山中節」、「磯節」、「木曽節」、「郡上節」、「安来節」、「黒田節」、「炭坑節」、「ひえつき節」などなど。
知っている民謡を聞くと、一生懸命練習した場面を思い出し、踊りのついているのは、も一度踊ってみたくなる。
民謡の良さは、浪花節の良さを通じるものがあるが、もっともっと広く唄い継がれて行けば嬉いものだ、と思う。