24・8・25

 竹島の問題について日韓双方の対立が激しさを増しているとして、もっと冷静に大人の議論をするべきではないか、という意見も出ている。そして、それは日韓間の摩擦が大きくなるに従って失うところが多いとする経済界から主として出ている気がする。

 しかし、私をして言わしめれば、そういう大人の対応などといって、事を荒立てないとする努力が結局韓国側をつけ上らせる原因となっているように思える。再三言う、領土問題は単に損得の観点から考えられるべきものではなく、国の尊厳にも拘るものである。

 イギリスがかつてアルゼンチンとの間にフォークランド諸島の帰属をめぐって、軍隊を出動させ、実効支配を確保した例をひくまでもない。

 私は、直ちに領海侵犯などの理由をもって軍事行動に及ぶべきだ、と言うつもりはないが、手の内を見すかされて、日本から何か彼に言ってきても、所詮大した行動には出ないよ、などと甘くみくびられることだけは心外だと思っている。