24.8.20

〇四年(平成十六年)に国立大学法人となって以来、経常収益に占める国費の比率は〇五年三月の五〇%から十一年三月には四十四パーセントまで低下している。それで一層結束を強めて寄付金集めを進めようという動きが強くなっている。

元来、外国に比べて学校に対する寄付金が少ないのは、寄附金を損金として認めたがらない税務当局にも原因があると、かねがね思っている。

それとなく聞くところでは、昔に比べればその点少しは良くなったというが、まだ不充分な気がする。

大体、卒業生の結束は私学の方が強くて、国立大学、とくに東大は弱いと言われている。

そこで、現総長の意向もあって、東大は年次別に同窓会(赤門会)を開く。各県別の赤門会、在京県人会を作る。先輩に学ぶカフェ、東大モール、グレーター東大塾を開くなど、会合の場を拡げようとしている、という。

結構なことである。

聞くところによると寄附金を一千億円集めて基金を作りたい、ということであるが、なかなか容易ではない目標であると思うが、期待している。