24・8・13
東日本大震災で発生したがれきの処理が思うように進んでいない中、コンクリートがれきを海に沈めて魚礁を造ることが検討されている(8月10日付東京新聞・朝)。
コンクリートのブロックや廃船などを沈めて魚の増殖礁を造ることは、以前から各地で実施されており、水産庁の予算にも計上されているので、珍しい話ではない。
ただ今回、東日本大震災のがれきの処理の一法として着眼されたのである。今頃気が付くとは遅い気もするが、コンクリート製のブロックを新たに造るより、経費も安くて、集魚の効果もありそうだから進めることになった、という。
魚礁を造ったら何故魚が集まるか、についてかつて専門家に話を聞いたことがある。何でも物影ができるので、そこに魚が集まるということであった。だから、魚礁の設置方法が大事なので、太陽の光線に平行になるようにおいたら、効果はない、という。コンクリート・ブロックの場合の話であったが、がれきの場合は、角度の心配は要らないかもしれない。
魚が集まる効果はわかる気がするが、魚が増えるのは、どういう理由によるものか。海中に物が置かれると、藻が付き、プランクトンが発生し、餌となるものが増えるために魚が増えるのだろうか。1ぺん専門家によく聞いてみたい。
ともあれ、がれきの処理に、単に協力する市町村があれば、千里も遠しとせず、金をかけて運ぶだけが能ではないと思うので、このがれきの魚礁利用は、速やかに進めて貰いたい。