北方四島、竹島に尖閣列島と3ヶ所の日本の島の領有権をめぐってロシア、韓国及び中国と争いがある。ほんの一部の変人たちを除き日本の国民は皆、これからの島々が日本の領土であることを疑っていない。しかし、現実は北方四島はロシアに、竹島は韓国に占領されていて、自国の領土であると主張している、尖閣列島は日本人が所有し、日本政府が借りて借料を払っている。灯台も民間団体が建てているし、その意味で実効支配も日本がしているが、近頃、中国が国有の領土であると主張し、屡々中国籍の船舶が領海を侵犯するのみならず、遂に815日中国の民間団体が上陸を強行した。日本政府は違反の容疑で14人を逮捕したが、不法上陸・入国以外の容疑が認められるとして、身柄は中国に強制送還することとした。前回、入管難民法(不法入国)違反の容疑で逮捕した中国人七名を強制送還したと同様の処置であった。

 尖閣列島で挑発行為のあった中国の人と船とについての取扱いは、私どもの観点からすると全く手緩くて、こんなことをしているから、なめてかかって来るのではないか、という気がする。領海侵犯をし、不法に家宅侵入をした中国人たちは何等身体について不安を感じず、伝えるところによると、先般領海侵犯をしたのみなるず、海上保安庁の巡視船に体当りをし、船の一部を壊した連中が中国で英雄視して迎えられた、などという報道を耳にすると本当に政府は何をしているのか、と言いたくなる。

 国際司法裁判所はこのような国際紛争を処理するために設られたものであるから、当然、日本はこれらの3件の島の問題についても提訴すべきではないか。

 日本の領土であることは明白であって領有権の問題は存在しないからなどと言っているだけで事が済むならいいが、現実はそうではない。

 日本は景気の低迷が続いている上に去年311日の大災害で、いうならば世界第二の経済大国と人も言い、自らも思った頃に比べると世界の中での地位が低まったような気がする。そのことが又、島の問題にしても外国の気を強くさせる諸因になるのではないか、と思う。政治情勢が混屯として、何だかハッキリしないことも手伝っていそうだ。その辺から固めて行く必要があろう。