24・8・4
曽野綾子の昭和59年12月10日の「あとがき」のある本で、夫婦の生き方をさまざまな角度から捉えたエッセイである。
子供が妻を迎え、嫁になった瞬間から親子の肉親の度合いは二番目となるという発想、夫婦はそれぞれ違う環境にあって育って来ているので、似たもの夫婦となるには長い年月の共同生活がかかること、たいしたことではなくとも感情的に許世ない行為が抑え切れなくなって離婚に到ることがあること、夫婦がどうも合わないならば、未練なく別れる方がよいこと、など、書き出せば切りがないが、あっそうかと思わせることが沢山ある。
参考になるというのではなく、読んでよかったと思う一冊である。