24・7・24

 曽野綾子の一連のエッセイを20ほど纏めたものである。

 人間は皆平等ではない。

 そしてキリスト教は性悪説の上に立っている。が、神の意図があれば、すべての平凡な人間が、可能性としてなら信じがたいほどの徳性を持つ人にも変り得る。その不思議さを秘めた性悪説なのである。

 しかし、誰にも等しくある悪と不純を認めれば、私たちは誰でも心が解放され、魂の自由を手にする。たったそれだけの単純なことを、私は、書いたつもりである。

 私は、少しなまけて、以上、この書に書かれた言葉のほんの一部を写して、感想に代える。

悪と不純の楽しさ (WAC BUNKO)/ワック
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