24・7・16

 1789年貿易船バウンティ号はパンの本千本を運ぶためにタヒチに向って出航したが、乏しい食料のもとで乗員に苛酷な労働を強い、少しでも意にそわない言動をした者には鞭打ちの罰を与へ、船底に監禁するという船長プライ(チャールズ・ロートン)の行動に遂に憤激した副官クリスティアン(クラーク・ゲーブル)はタヒチからの帰途、叛乱を起し、艦長他仲間の将校を小船に載せて追放する。

 叛乱者はタヒチに戻り、島民との楽しい生活が始まるが、ある日イギリスの船が島に近づくのを見た副官クリスティアンはバウンティ号に新しい家族もろとも乗って無名の島に上陸し、船を燃やして了う。ブライは辛苦の日日の末、ティモールに辿りつき、本国に戻る。

 一旦は裁判で絞首刑を言い渡された叛乱将校の1人は許されて新しい船に乗ることになる、ところで、フィルムは終っている。

 史上最も有名な叛乱劇から題材をとった有名な映画で、嵐の中を行く船の姿で充分海の恐さも見せてくれる作品である。

 ただ、名もない島に上陸したクリスティアの率いる人々がどうなったか、ブライが結局何も処罰されなかったのか、など疑問を遺す結末である。

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