24・7・1

 この頃の民主党の動きを見ていると、「政党」とは何か、という質問を、いや疑問を投げかけたくなる。民主党の党首でもある野田総理が政治生命をかけて成立させたい消費税増税の法案は、自、公の賛成を得て修正案が可決された。その際、野田総理の予想以上に出た小沢を初めとする造反者の処分について結論が出ていない。

 党議で決めた以上一致して法案に賛成して貰いたい、造反者には断固たる処置を執ると言ってきたからには、棄権や欠席ではなく、明らかに反対票を投じた党員は除名でもすると思ったのに、党の分裂を恐れる輿石幹事長は参議院で再修正案の検討をしているという。

 幹事長と小沢元代表との会談が何回も行われたが結着はつかない。総理は一体どうするつもりなのか。

 小沢一派を飽くまでも繁ぎとめておこうとする幹事長には別に私的な理由もあると言われている。

 ともかく、われわれにはよくわからない事情はさて措いて、国の政治経済上の重要な消費税の問題の帰趨を明らかにして貰いたい。総理の責任である。