24・6・3
読売六月2日付夕刊の見出しである。前から文科省が検討していたことは聞いていた。
「方針を決めた」ということで、まだ決定したわけではないらしい。
東大などが検討しているという秋入学やら外国留学をしやすくするためもある、と書いているが、私は、問題がいろいろある秋入学などと切り離して、実施すべきではないか、と思っている。
別に珍しいことはない。戦前は小学校5年で中学へ、中学校4年で高等学校へ入学できる制度があった。小学校5年で中学へ入る子供の数は極めて少なかったと思うが、中学四年から高等学校へ入る生徒の数はかなりあった。
私の高等学校同級生にも1クラス30人のなかで一割以上はいた。これらいわゆる四修と称された生徒はなかなか成績も良く大学を出てからも実社会で働きを示していた。
私の大蔵省入省の同期にも小学校5年で中学へ、中学4年で大学へ入学した早生れの人がいたが、税務署長に赴任した時は21歳で、署員の中で給仕の次に若かった、との評番であった。
まあ、とにかく大学を早く出て、それぞれの部面で活躍してくれることが、日本の活性化、外国より立ち遅れがないようにするには役に立つのではないか、と思っている。
ちなみに、明治の頃は、もっと進級は容易で、森林太郎(欧外)が大学医学部を卒業したのは19才であったというし、外国では、もっと早く大学を出る話をいくらも聞いている。