JR気仙沼線の復旧に費用や時間がかかりすぎるところから、気仙沼―柳津間五五キロについて専用道路に高速輸送バスを走らせることが計画されている。BRT(BUS RAPID TRANSIT)の導入である。外国ではブラジルのクリチバ市で誕生し、今では北京やジャカルタにもある。国内でも、茨城県に「かしてつバス」、名古屋市に「ゆとりーとライン」がある。
バスが同じように専用道路を走るものとして新交通システムが、例えば「ゆりかもめ」などが設けられているが、専用道路を走るバスが集電装置によって電気をエネルギーとして利用している点が、異なっている。
JRは長いことかかって不採算路線を整理して来たが、この度災害に遭った三陸海岸の路線についても、費用がかかる割に利用者が限られている部分について、BRTのような輸送方法に切り換えることも充分検討する余地が多い、と思っている。