中国書記官のスパイ活動が今問題となっている。疑惑を持たれている在日中国大使館の1等書記官は警視庁公安部の出頭要請を拒否して1時帰国しているという。

 各国とも情報活動には大なり小なり力をいれているが、日本はスパイ天国と言われるぐらいスパイに対する警戒心も乏しいと言われている。

 第二次大戦の日本の敗因の1つは情報活動の未熟だったと言われている。日本側の重要な暗号電報は殆んど完全に解読されていた、という話を聞いて唖然としあものである。

 外国の軍事を含む重要な活動の裏を把握しておくことは重要なことだと思っているが、そんな予算は長いこと主計局で予算査定に携わっていた身にも全く覚えがない。それで、いいのだろうか、と思うが、議論したことすらなかったような気がする。

 ずっと昔、中学生の頃「間諜X27」というマレーネ・ディートリッヒの扮する女スパイの映画をみたし、又偶然、昨日は同じ第一次大戦の時のドイツ政府の女スパイ、マタ・ハリのDVDを見た。

 いずれも女の色香をもって男をたぶらかしては軍事機密を手に入れるといった趣向のものであるが、男に惚れたら女はスパイとして落第となる、という筋書きは変らないように思う。