24・5・21

 金環日食が見られるというので、家人に朝七時起された。庭に出て、かねて貰った日食用のメガネをあてがって見る。1部欠け始めてから、本当のリングになるまで何分だったろう。立ちつくしながら眺めていた。

 日本の金環日食は1987年の沖縄以来25年ぶり、広範囲で起きたのは932年ぶり、次に東京で見られるのは300年後いうから、まことに会い難き自然の奇観に接しことになる。

 今、思えば小学生の頃、ガラスにローソクの油煙を当てて黒くしたガラスの破片を眼に当てて日食を見たことがある。あれは部分日食であったのだろうか。

 それにしても、よくまあこんな現象を11秒たがえずきちんと予測できるものだな、と今さらながら素人の私には天文学の深さを思わざるをえない。