24.5.20

世界の投資マネーが欧州発の金融危機の再来を意識し始めて、欧州の銀行への不安を背景に株式などのリスク資産から資金が流出し、安全を求めて円や国債に集中し、日本の金利は十八年ぶりの低水準に下り、それにつれて日経平均株価は今年最大の下げ幅を記録した。

スリーAから下げられた日本の国債が、そんなに評価されているというのは、どうも理解し難いが、米国や欧州全体の金融・経済状勢が又良いとは言えないので、比較論でまだ日本はましだという評価を受けているからだ、としか考えられない。

これから、どういうプロセスを辿るのか、良くわからない。ギリシャのEU離脱は、再選挙の結果も見ないと分からないが、もしそうなった場合の欧州の金融情勢の打撃などを考えると、何とか、各国寄ってたかって、力を盡し、ユーロ離脱というような最悪の事態は何とか避けるように必至の努力が行なわれるのではないだろうか、と思っている。甘いだろうか。

日経平均大幅反落、警戒感高まり今年最大の下げ幅

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE84H04320120518