23.3.31

331日付の日経(朝)によるとファストリの株価は11年度に81.2%上昇し、率でランキング1位であるという。

以前は正直言って安かろう、悪かろうではないか、という気がしていたが、私自身ユニクロでヒートテックの下着上下などを買ってみて、これなら売れるわ、と認識を新たにした。

国内ばかりか、海外にも大型店をぞくぞく、立ち上げて、どこも多勢の人を集めているという。まことに結構である。

第一次世界大戦の折は、戦争に余り足をつっこんでいない国として、それこそ色々な物を作り、売って大儲けしたという。戦時成金を排出した。その頃の日本は安かろう、悪かろうの見本みたいに言われる商売人も多く出て、「日本製」の名前を大いに汚したものだと聞いている。

今は違う。日本製の品物はキチンと出来ていて、機械なら正確で丈夫で信用出来るというので、アジア諸国の製品よりも高くても売れるという。先年、中国などに旅したが、現地の人々の実感であるという。

ただ、何でもそうだが、折角日本が口火を切って作ったものでも、直ぐ他の国が似たような品物を作って売る。人件費が安いことが大いに響いて、売れる。国内でも、これは安いな、と思って手にすると、中国や韓国製と印がついている。

だから、日本の生きる道は、頭と金をしぼって、絶えず、先端を切って、次から次へと研究を、開発を進めて行かなければならない。これはいわば宿命であるようだ。そのためには、優れたエリートの養成を続けて行かなければならない。教育制度にも大いにかかわる問題であって、生ぬるい護送船団方式やら、ゆとり教育等を言うべき時代ではないと思う。文科省、刮目せよ、と言いたい。