24・3・11

 第二次世界大戦中のモロッコ・カサブランカでの物語。1940年(昭和15年)のアメリカのモノクロ映画でDVDで初めて見た、43年のアカデミー作品賞などをとったマイケル・カーティス監督の作品である。

 題名は知っていたので一度見たいと思っていた。戦時下のカサブランカにおける反ナチスの地下組織に働いている男たちがからむ恋愛ものである。かつてパリにおけるイルザランド(イングリッド・バーグマン)の彼氏リック(ハンフリー・ボガード)が思いがけなくも彼女の夫ラズロ(ポール・ヘンリード)と来たカサブランカではやっている酒場の主であるのに再会し、結局、リックが手に入れた通行証でラズロ夫妻をリスボンに向けて飛びたつ飛行機に乗せて見送る、という、いって終えば、つまらない筋になるが、なかなか会話の気がきいて面白い映画である。このバーグマンは本当に美しい、改めて感動する。