24・3・9
小津監督の初のカラー映画でもある表記のDVDを見る。
娘、節子(有馬稻子)の結婚を親の許しを得ないで絶対に許さんぞと反対する頑固親父の会社常務の平山(佐分利信)一家の葛藤を「コミカルに映した」ものという。
佐分利信も役どころにぴったりだが、その頑固親父をうまく操る事を田中絹代がぴしりと演じているし、平山にトリックをかけて節子の結婚を承知させる友人の幸子を山本富士子が歯切れのよい京都弁で演じている。やはり綺麗である。その他、佐田啓二、久我美子、浪花千栄子、笠智衆などそれぞれ役柄を生かしている。
妙に深酷さがなくて、いい映画だった。