24.02.09
政府は1980年代に廃案となった国家秘密(スパイ防止)法案の改悪版である「秘密保全法案」の今国会提出の準備中であるという。日本新聞協会や日本民間放送連盟など報道関係から強い反対意見が出されている。
国民の知る権利を「お上」が一方的に踏みにじれることになることが怖れられている。
特別秘密を扱う人間の調査管理の徹底が重要なことであることは否定しないが、何を特別秘密とするかを決めるのは各行政機関に委ねられているだけに、この秘密保護法案の運用が気にかかる。かつて戦前の秘密保全に関する法制の運用の怖さを知るだけに、このような法案の提出自体も問題とせざるをえない。
戦前要塞のある土地の姿を小学校の生徒が書いても処罰されたという不幸な事実を思い出してならない。