24・2・4

 東野圭吾の作品である。彼のものは雑誌と短篇以外では初めてかもしれない。不倫の男の物語であって、妻と娘一人との家族生活をもっての不倫な恋に溺れた男の心理を実によく描いているし、そこに相手として登場する女性秋葉もそこらへんにはいない性格の女性で、しかも最後は殺人犯の疑いもはらして綺麗に別れるという筋書き。

 彼のものを続いていくつも読みたくなった。