23・12・18
右の題のDVDを見る。ノルマンディーのは全く期待外れで、時間のムダであった。アリューシャンのも航空基地での生活とキスカへの爆撃行を映していたが、機内での撮影が多く、戦場らしい雰囲気も感じられなかった。
ただ、改めて言うまでもないが、日本軍に比べて米軍の物量面での充実と将兵の死傷についての考え方、手当が断然違っていることを痛感せざるをえなかった。
最近、知人に薦められて百田尚樹の「永遠のゼロ」というドキメンタリーの小説をよんでいる。日本軍は如何に人命を軽視し、他面に精神力を強調する反面質量ともに装備が米軍より劣っていたかが、このDVDは物語っていた。
私自身、中支の前線で航空兵力を欠いた軍は如何に惨めものであるか、又レーダーその他近代的電子機器の面において如何に立ち遅れていたかを知っていただけにその思いを深くした。
そもそも当時における米国と日本との近代的産業における質量の大きい較差を知っている人もない訳ではないのに、何故開戦をしたのか、初戦の優位を温存しつつ何故途中で終戦の機会があったのにそうしなかった、かについては、いつも疑問に思っている一人である。
ソ連抑留3年という不運にも際会したものとして、今一応にも二応にも歴史的事実に即してその辺の反省をしなければならないと思っている。
それは、これからの日本国の国防問題にも深く関連するテーマだと思っている。