23.12.3

この映画はDVDで今日初めて見た。ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督の映画で1930年というから昭和5年の作品である。

マレーネ・ディートリッヒが主演で、いわば彼女が売り出したと言われるドイツでの作品である。その後、彼女はハリウッドで「モロッコ」、「間諜X27号」などの映画で知られるようになった。

彼女の100万ドルの脚に魅せられた学校の教授が彼女と結婚したが、そのヒモとなり、地方を巡業した挙句、彼女に捨てられ、嫌々訪れた故郷の町の興業でのピエロの役、満杯に溢れた観客の前での鶏の鳴き声でコケにされた彼は昔の教室に夜中戻って机にしがみついて心筋梗塞で急死するという荒筋である。教授の役はエミール・ヤニングス。

ディートリッヒ本人がかなり前日本に来た時、若き日の感激を思い出して高いチケット代を払って見に行ったが、流石昔のフィルムの容色はなく、歌声もかすれて、元100万ドルの脚を眺めるだけであった。