2011.11.1
昔は音楽を聴きながら本を読むということはなかった。何か気が散って読書に専心できないような気がしたからであった。
近頃は違って本を読みながら音楽のCDを回している。ショパンやモーツァルトのこともあるが、ベートーヴェンも交響曲、ピアノ何でもいい。時に清元や新内も入る。
昨日からシャンソンを聴いている。高校生で寄宿舎にいた頃はやっていたシャンソンが出て来た。「人の気も知らないで」(Tu ne Sais pas aimer)をいつも口ずさんでいた仲間の顔も思い出す。彼は猛烈なヘヴィースモーカーだった。「暗い日曜日」(Sombre Dimanche)。いずれもダミアの歌であった。「暗い日曜日」は第一次大戦のときあまりにはやって、ためにヨーロッパの国で自殺者が増えたと言われ、唱うのを禁止したところもあったという。
「巴里祭」(A Paris dans chaque faubourg)も懐かしかった。
二十年も前にパリーに旅行した時友人も一緒にこの歌を聴いた地下の狭い穴倉のような部屋も思い出した。すべて往時茫々である。