「金色の湖」23.9.25 水上勉さんのものを続けて読む。脊椎損傷の青年に恋した若い女性が老人にも楽に読める大文字の本の出版事業を彼とともにスタートさせる折から青年の手だけで運転する新しい車が崖から海に墜ちて二人が死ぬ。そこで初めて二人は結ばれるという物語で、作者のものとしてもすぐれた作品で、一気に読んで、私もその女性に恋したような気持になった。潮出版社の刊行である。