23・9・4

 地中の岩盤層から噴き出すシェールガスが米国のエネルギー事情を変えつつあるという。

 米国のほか、欧州や中国でも大量に存在が確認され、英エネルギー王手BPによると、世界のシュールガス埋蔵量は旧来の天然ガスの約二・四倍に達するという。

 米エネルギー省は米国の陸上部で採掘可能なシュールガスは国内需要の30年分以上だと見ているそうだ。

 そこで思い出すのは、今から50年以上の前の主計局におけるエネルギー論である。当時、全世界の採掘可能な石油量は約30年であろうと言われていた。日本もGNP年率1%の生長に伴う石油の消費量の増加は年率2%であると言われていた。99%以上も海外の石油に依存している日本の石油資源を如何にして確保できるか、それに必要な国内外の投資の必要額を眞剣に議論していたのである。

 50年経つた今でも石油の残存量は約30年分だと言われているではないか。

 福島の原発事故を反省の資として、一体今後どれだけの石油が要るか、は代替エネルギー源として何が、どれだけ確保できるだろうかという前提を定めておかなければならないから、一概に答えることは難しいにしても、シュールガスについても、もっともっと議論が行なわれるべきものだと思っている。

 それにしても、日本は資源が乏しいなぁ。