23・7・15
菅首相の突如として言い出した脱原発の宜言には与党内でも反発の声が少なくない、当り前である。福島の原発事故をタネにして原発反対を言えば与論は反対し難しいだろうし、もしこれを揚げて解散、総選挙と打って出れば起死回生の離れ業となる位の感覚でモノを言ったのではないか、と想像するが、であるとすれば甚だ淺はか、と言わざるをえない。
地球温暖化防止の旗印の下もともと石化原料に事欠いている日本が重要なエネルギー源として電発を推進して来たことは忘れてはならない。
原発に限らず、凡ての人の営みにはたまには事故が避けられない、と知ったようなことを言い出すつもりはない。それにしても、原発依存のフランスを引き合いに出すまでもない。世界の中で原発が大手を振って活動しているのに、恰も悪いこととわかって稼動を継続しているようなひけ目を持つ必要はないのではないか。そっくり返ってものを言う必要にないけど、ひかれ者の小唄ととられるような暗い仕草と思われてはならない、と信じます。