23・6・2
日本角力協会で年寄株(年寄名跡)の売買禁止が協会改革の一環として取り上げられている。
年寄株は親方株とも言われているが、105株あり、力士が引退後に襲名することで理事をはじめ協会員としての職務を与えられ、定年の65才まで給料を得ることができる。
どうも、年寄株の売買が何故悪いか、禁止しなければならないか、疑問である。長年続けられて来た制度であって、格別に八百長問題のように非難されるべきものとは世間の人も思っていないのではないか。
国から補助金が出ている訳ではないし、買う資金も、貯金か、タニマチの援助か、いろいろあると思うが、その間別に不正があるわけでもないだろうし、強いて禁止する必要はないようである。禁止するとすれば、今ある株をタダにすることはできない以上、協会が買いとるとか、親方の退職時に協会に返納させ、退職金に上乗せをする案などが考えているようだが、そうなると誰を親方にするかが問題となる。ともかく65才までの給料がついているからでる。
世の中のこと常に革新がいいとは思われない。弊害がそれ程なければ古い制度も強いて変える必要はないのではないか。