23・4・5

 新聞などによると芸能人への災害地の募金活動やら現地見舞が盛んになっている。日頃の愛顧のお返しだという。その心根は立派だと思うが、果たしてそれが本当にお見舞いになっているのだろうか、ふと疑問に思うことがある。

 災害者に物を運んだり、炊事、掃除の手伝いなどは勿論喜ばれるだろうと思うが、歌とか踊りとかで被災者を慰めるというのは、喜んで貰えることもあると思うが、親兄弟をなくしたり、財産のあらかたを失って明日の生活設計も考えられないような人々に対して、本当に慰めや笑いになるであろうか。又、見舞に来る人々をほってもおけなくて世話人の人達に余分な苦労をかける心配はないのだろうか。案じられてならない。

 余計な心配にならなければ幸いであるが、ふとそう思うことがあるが、どうか。