23.4.1


 私達は、小学生の頃から古代朝鮮で任那に日本府が置かれていたことを教わっていた。この度の中学校の教科書検定において、韓国側から反撥があったとして、当時の日本との関係において誤解するおそれがあるので、見直すよう求める検定がつき、教科書会社は「拠点」を「影響力」としたり、「密接な交渉があった」、などとしたという。

 密接な交渉とは何ぞや。竹島の問題についても、竹島は日本の「固有の領土」であると明記するのに何の支障があろうか。私は、いささか竹島の問題には以前から関心を持っていたし、このことで韓国政府の要人と議論をしたこともあるが、歴史的にみても当方の主張には充分な根拠があるし、現に私の選挙区鳥取県の米子の商人が官の許可をえて水産物などの取り引きをしていたという記録もあるのであって、遺憾ながら現在現実の問題として韓国の実効支配を排除することは難しいが、だからといって主張を枉げるべきではない、と思う。

 ましては、任那日本府のような歴史的事実の記述まで、韓国から文句をつけてきたといって、譲ることはないと思う。こちらは日本での教科書であるから、他国から文句を言われる筋合いはない。

 では、問はん。韓国では、竹島などについて勝手に自国の都合のいい様に記述がなされているだろう。それについて日本政府から眞剣に抗議をしたことがあるのだろうか。文句を言われ放しをするようでは、本当に情ないと思う。