23・4・4
今回の大地震はそれこそ関東大震災あるいはそれ以上のものであろう。連日内閣の責任者も夜の目も合わせられないくらい対策に追われているとお案しする。
しかし、閣僚を3人、副大臣や政務官も数人づつ増員する案を出して、野党の協力も得たいという話が出ている。
が、私は、この案には賛成できない。もっと慎重に考え直して貰いたいと思う。
というのは、こういう非常事態において行政責任者に望まれていることは、できるだけ早く情勢を判断し、対策を決め、そして一番重要なことは、その結論をできるだけ早く実行に移すことである。決断と実行である。それには勿論衆智を凝らすことも大事であるが、船頭多くして舟山に登るという古諺もある。
災害対策のような仕事は相互に関連している場合が多く。そのため、何か結論を出すのに協議協議で明け暮れることも多いであろう、良い答を出すのに徒らに日時を重ねても、遅くなって了う恐れがある。
閣僚を3人増やせば、仕事を分担させられるメリットも考えられるが、それよりも意見を纏めるのに手間と時間がかかり過ぎることになる心配がある。
むしろ、事柄を急速に進めるためには、できるだけ仕事を集中し、少数で決定するようにした方が良いと思う。
それなるが故に、私は、閣僚を増やすことは賛成ではない。
ついでに言うが、金融関係を大蔵省から引き離したが、それによってどういうメリットがあるか。金融、財政、税など財政金融関係を一体化した方が良かった。これからでも元に戻すようにしたらいいと思う。