23.3.26    


地方自治法上政府が地方自治体に対して指揮権又は、命令権があるのか、良く調べてみないといけないが、今回のような大災害に際しては、各自治体がそれぞれ勝手に行動するのでなくて、国が統一体的な指揮又は命令をしうることが必要ではないか。もちろん、自治行政の根本を否定するではなく、臨時暫定的に認めようという考えである。

 それから、も一つ今回の災害では役場自体被害に遭って、住民台帳はじめ基本的な貴重な台帳などが喪なわれる、という事態が起きて、爾後の処理を大へんに困難にしている。

 思い起こせば、戦時中にも同じ様な心配があって、いろいろな台帳に副を作り、中央においてそれを保管し、いざという時には役立てようという準備があった、と聞いている。その智恵は、たしかに今後も活用しうるので、是非この機会にそのような公文書について複製を作り、どこか災害の遭い難うようなところに保管することを考えたらいいと思う。

 かつて沖縄においても、全島焦土と化したこともあって、例えば、土地に関しても権利関係、境界などについて随分関係者が苦労をし、未だに解決をみていないところもある、と聞いている。そういうことを未然に防ぐ方法を検討しておくことの必然性を痛感した。