23・3・3

 何と言っていいかわからないが、とも角リビアの反乱は目下終熄の見通しがつかない。

 エジプトのムバラク政権が倒れて、より長く独裁の続くリビアのガダフィ政権体制は反対制派の鎮圧に空爆などを含む軍事行動を厳しくしており、米英主導の飛行禁止区域の導入、カダフィ大佐らの持つ莫大な資産の凍結や渡航制限などの制裁を実施しつつあるが、今一歩踏み込んでの軍事介入は行われていない。

 米英政府はカダフィ大佐が反体制派鎮圧のために化学兵器など大量破壊兵器を使う前に退陣させたいと思っているが、カダフィ政権は反体制派制圧に向けて力を盛り返ししつつあるようにもみえる。

 同国人同士が殺し合い、外国人傭兵まで入れての、いわば内戦など早め止めて貰いたいと思うが、考えてみれば、日本でも戦国時代、織豊時代、関ケ原の戦と日本人同士が激しい戦闘を繰り返し、徳川300年の鎖国のあと、王政往古の明治維新の後も10年には西南の役でも日本人同士の戦いが行われたのであるから、時代は異なるとはいえ、あまり大きな顔での他国の非難もおこがましい気がするが、とにかく早く止めて貰いたい。