10月19日新聞各紙は一斉にポスト胡は習氏確実という記事を載せている。革命第五世代の習近平国家副主席である。習氏の軍事委副主席就任は胡錦濤国家主席の後継者として事実上内定したことを意味するとされている。

 そのことは妥協による権力闘争回避であると見られているが、一党独裁の国であればこそ、選挙などによらずして最高権力者の人選が行われて行くのだと思われる。

 4年間に5人もの首相が誕生するこの国と違って、余程のことのない限り国家主席がいつの間にか決められ、そしてそれが長続きをする国の体制は決して民主主義とは言えないと思うが、同時にホンの少しだが、くるくる最高権力者が変るよりもいいこともあるかな、という気もする。

 民主主義というのは手間暇かかってムダが多いと思うこともあるが、やはりそういう過程を辿ることが、人類の進歩であり、結局は最大多数の最大幸福に到る道ではないか、と思うが間違いだろうか。


22・10・19