円相場がついに1ドル81円台に迄上昇して来た。輸出中心のわが国の企業にとっては厳しい水準である。先に2兆円を上回る単独ドル買い介入を行ったが、ほんの暫く円安になっただけで、再び元の水準に戻ってしまった。それを受けて株安となっている。
この為替水準では不当に円が高過ぎるという認識であれば、他国が少々文句を言っても政府は積極的に為替に介入して、円高を是正すべきではないか。先の単独介入を批判されたからといって遠慮することはない。堂々と介入を実行したらいい。
菅首相は円高看過できぬなど言っているようだが、言うだけで何もしなければ、なお悪い。昔は、大蔵大臣が為替相場について発言をして非難されたこともあるが、それでも何か一言言えば、ビクッと為替相場に響いていたものだが、今や首相が言ってもビクッともしないようなのは、何も実行しないだろう、と見くびられているのである。情けないとしか言いようがない。