3期目の石原都知事の抱えていた3つの問題のうち、オリンピックの招致は失敗に終わり、新銀行東京は21年度決算で曲りなりにも黒字を出したが、築地市場の移転は都議会でも賛否両論があって、なかなか決着がつかなかった。
しかし、10月7日付けで都は築地市場の豊洲地区(江東区)への移転事業を再開する決意を固めた。いろいろの異見はあると思うが、現市場が老巧化し、又、現地での再整備が非現実的ということになれば、豊洲地区に移転するより他の手はないであろう。高濃度の土壌汚染の除去については方法もあると言われている。そうならば、無駄に時日を経過するよりも、早く当初方針に従って豊洲への移転を促進すべきではないか。先立って石原都知事に会った時も、そうすると言っていたから、今は実行を俟つばかりである。