農林水産省と厚生労働省は8月21日、来年度にも食品の安全を一元的に監督する「食品安全庁」を創設する方向で検討に入ったという(8月22日、日経・朝)。

 役所を作ったからといって、食品安全対策が急に進められるものではないが、食品の安全性がいろいろな面から問題とされている折だけに時宣をえた措置と一応評価しておく。

 ただ、消費者庁との権限調整などが必ず問題となると懸念されるだけに関係各省庁間の緊急な連絡調整が望まれる。

 しかし、何か事が起きれば機構いじりで対応すると思われないように注意が必要であると同時に、緊急を要しなくなった。とくに現制緩和などで用のなくなった役所は遠慮なく統廃合する勇気を持って欲しいと思う。

                                                       22・8・22