敢えて逃避という言葉を使ってみた。今朝(7月31日)の日経一面に「有力660社の工場など資産、海外比率3分の1」という見出しの記事を読んで、そんな思いがした。

 そうなって来た原因として、日本より土地、労賃などが安く、又、税金が安い、規制が厳しくない、などいろいろ考えられるが、資源の関係もあろう。

 いずれにしても、ジワジワ日本の企業が海外へいわば逃げ出して行くことは、前からもあったが、ほってはおけない事態になっているのではないか。

 地価や労賃を下げるといったって、容易にできるものではないし、政府の政策としてできることは税の引き下げ、規制緩和などであろうが、将来を睨んで思い切った措置をとることを期待する。

 そして、日本は資源の面ではカラキシだめだから、せめて、高い技術力を先行して、それを維持、加速できるよう、予算や制度の面でも充分配慮すべきである。2番ではなぜ悪いんでしょう、などというトボけた発言をなくすようにして貰いたい。

                                                        22・7・31