前にも、このブログで述べたように、私は、予算要求にシーリングの制度を復活させることには反対であるが、今回、菅首相が野田財務相らに指示したという医療、介護、環境分野などに重点配分する特別枠を設けることについては必ずしも反対ではない。つまり、各省庁、各事項一律のシーリング(天井―限度額)の設定は反対なので、省庁別、事項別のシーリングについては、そもそもモデルとなった米国の連邦予算局のシーリングの制度がそうであったし、私もそれはそれなりに合理的であり、意義あるものと思っている。
ただ、予算要求の段階で一種の査定を行うことになり、正式の概算要求についての査定と二重となる懼れがあるところから、手間の問題もあって、実行上円滑に実施されるか、どうか懸念されるのである。
22・7・18