静かにしているように言われた小沢氏が公然と9月の次の総裁選を目途に体制固めをしているようであるが、それはそれとして、最近とくに菅首相と政策に関しても異なる意見を吐いているのが、大へん気になるのである。
例えば、菅首相は消費税を10%に引き上げることを公然と主張し、又、最近はさらに踏み込んで、低所得者に給付金をいわば負の所得税として交付することまで発言している。
一方、小沢氏は一兵卒の言としてであろうが、消費税の引き上げなどマニフェストにもないことを勝手に言うな、といわんばかりの口調で菅首相の言に反対している。一体どうなっているのと、いう疑問が出る。
菅氏は首相、小沢氏は単なる一兵卒。だから少々意見が違っても差支えない、と言えない両者の立場であるから、この状態では、極めて大事な基本的な政策面も両者が不一致で、いわば党の政策はバラバラであると、言わざるをえない。
私は、自民党であるから、民主党内が分裂し、ゴタゴタしてくれることは有難いと思うくらいであるが、民主党が政権与党である故に、その政策の在り方を無視しえないのである。
かくなる上は、自民党に頑張って貰って、民主党が他党の協力を得ても過半数の議席を取れないようにする、つまり衆参のねじれ現象を起して、法律などが簡単に通らないように追い込むしかないと思っている。
22・7・3