町を歩いて昔と違うところの1つは、コンビニがあちこちにできて、八百屋、魚屋などの小売店が減ったことである。

 たしかに便利にはなった。夜の夜中も皓々と電気をつけて店が開いている。主婦でない私も結構利用している。1番多いのは晝食で、主としておにぎり、助六など。おにぎりも種類が増えたが、マヨネーズの入ったものは苦手だ。うどんや焼きソバも買う。味も良くなった。今日は晝の予定がないという時は、事務所に入る前に近所のコンビニを覗く。おかずも増えたが、買わない。ただ、コンビニにはフルーツがバナナ以外はビニールの容器に入って小さくカットしたものが多くて、これは不満である。魚や果物など生鮮食品は綠が薄い。

 あとは、コーヒー、紅茶の類。ミルクティーもある、ホットはない。ミルクが持たないのだろうか。

 食べ物もレジ近くにお団子、大福などが置いてあるが、おでんが割と売れているという。買ったことはない。

 食べ物以外は、切れた電池の替え、雑誌、新聞など。

 コンビニの品物は概して安くはない。当用買いというか、必要なものを少量売買する形だから量販店とは違うのだろう。実に多種多様の品物が多く並んでいる。 

 そして、店員もアルバイトが多く、又、外国人も少なくない。皆、名札をつけているから直ぐわかる。

 コンビニに限る話ではないが、私がよくわからないのは、品物の消費期限、賞味期限の差などである。観念的には大体わかるが、消費期限が一寸過ぎたからといって、食べられないものではないし、賞味期限が過ぎたからといって、とたんにまずくなるわけではもない。

 しかし、表記をつけ替えて延ばしたりしたからといって大問題になったことは耳新しい。しかし、一旦買った家庭では、消費期限が1日や2日過ぎたからといって捨てる家庭は少ないのではないか。腐ったようなものは滅多に食べやしない。以前は、肉は腐りかけがうまいと言ったではないか。フルーツだって取りたては必ずしもうまくない。メロンなど食べ頃が指示されている。もっとも、これは必ずしもあてにはならない。保存状態も関係するからであるが、そればかりでもない。

 期限切れの食品を多量に廃棄するのはもったいないので、切れそうなものを安く売ることを店に認めるようになったと新聞に出ていた。デパ地下などでもやっていたことで、7時閉店となると1時間前ぐらいからバタバタと値段表をつけ替える。たまたまその時間にいて、買ったりするとトクをしたような気になったものである。もっとも、それを1番買うのはそのデパートの店員で、みんなで行くわけにはいかないので、代表者が沢山買っているのを見た。

 私は、叱られるかもしれないが、あまり消費期限だの、賞味期限だの、やかましいことを言わず、期限が過ぎたら安売りをして、あとは買った人の責任にしておいたらいいのではないか、と思うが、乱暴だろうか。



                                   22・6・28