与論調査などでいいと出れば、どうしても候補の挙動に微妙にそれが現れ、それが陣営の幹部に、それが又末端に、という工合に何となく傳わって、顔色がゆるんでくる。トップ当選か、など書かれたら、先ず4、5千票は減る心配がある、と言われるのはそれである。といってダメみたいに書かれると、又、皆が意気をそそうして、投げやりになってくる、と、そのままずるずる票を減らす心配がある。
それに波がある。丁度、投票時にその最高の波がくるように持っていければ1番いいが、そう思うように行くものでもない。ただ、選挙の時期の推定は甚だ大切であって、余り早く走り出すと、陣営が疲れてだんだん動かなくなるようであるし、といって、急に拍車を入れても、動き出すものでもない。その辺の見極めが大事である。臨戦態勢に入る選対事務所はアルバイトなど従事する人の数も増える、となると、食事やら何やら1日確実に経費がかかって行く。時間に余裕があれば各市町村ごとに選挙事務所を作れば、それなりに効果はあるが、場所の借料、人件費などがかかる。各市町村となると、本当に思いがけない経費がかかる。買収とか、何とかではない。経費である。
選挙はあらゆる術策と力を畫しての戦いであるだけに、負けたら負けた、勝ったら本当に勝ったという気持ちになるものである。
22・6・24